COLUMN

長く続けると繋がること
2019.10.29

10月、台風19号の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

早く日常に戻り、穏やかな環境になられますことをお祈りしております。

パリから戻ったのは10月2日。夏のように暑くて、湿気のある10月スタートでした。

帰国直後に近くのバーに行くとオーナーが「この静けさ・・。誰も来ないんだけど、これって増税の影響?」と。翌日頭があまりに疲れていてヘッドスパに行ったところ「だいぶ静かです。もしかして・・」と。なんだか、急激な変化にお店をやっている人たちが「これってもしや・・」という戸惑いでスタートした、そんな10月でした・・。皆様いかがお過ごしでしょうか。BIJOUXはアート月間とメンテナンスの1ヶ月でした。

画家の田中麻記子さん。(@makiko_foutou)

私が10年以上前に丸の内の店長だったとき、田中さんの展示をしたことがありました。すごくかわいい方だったというのと、そのときから作品のファンが多くて作品もインパクトがあり印象に残っています。2013年に文化庁の研修員として渡仏され、今ではパリ郊外でご自身の創作活動に加えピエール・エルメ・ジャポンとのお仕事や、資生堂花椿とのコラボなどでもご活躍。表参道と日比谷でご紹介する機会をいただきました。

作品全体に漂うノスタルジー、女性の描く魅力的な女性像、大胆さとユーモア。そんなところがとても好きです。私はこの絵を買いました。自分の心の中に眠っていたフェミニンな部分が香りとともに漂いそうな、そんな気持ちがしたので。Odeur Rose、「ピンクの香り」という絵。BIJOUXの展示のために描いてくださった新作。10月末まで表参道で展示中です。

そして、メンテナンス月間とは、REDLINE糸のメンテナンスを丸の内店で承りしています。

お直し期間は長くかかりますが、せっかくお気に入りのジュエリーを選んでくださっているので、お手入れしながら大切に使っていただけたらと思います。新しい年、春を新しくなったREDLINEと一緒に迎えていただけたらなと思います。

お問い合わせは丸の内までご連絡くださいませ。

ジュエリーは、手のひらに収まるくらいの小さなものたちばかり。だからこそ、

多様な変化や環境に適応できる。それってとても女性的な柔軟性なように思います。

10年前に出会った田中さんが、アーティスト活動をされ年々活躍されていること、その間私もずっとBIJOUXをやっていたことで、また40代に再会してお仕事が一緒にできたことがうれしく、そして続けることの尊さを田中さんから感じさせていただきました。

災害や変化する社会環境の中で、自分がどうあるべきか、考えることは多いけれど、変わらずに続けること。

H.P.FRANCEと20年以上の縁のクリエイターも多いので、終わりのない活動の中で自分を探して、その過程でなにかを創り出す。そんな繰り返しに自分の身を置くことの強さに共感しています。作品はつくれなくても、日々の生活は何かを創り出しているということ、日常の繰り返しも続ければそれだけに尊い。ということ。これからも皆様と一緒に宝物を探していきたいと思います。

私のBIJOUX!BIJOUX!

-COCOがジュエリーへ望んだこと-

先日CHANELのMadomoiselle Prive展に行きました。

ココにとって重要としていた、白・黒・ベージュ・赤・ゴールドの部屋にわかれていて、クチュール・ハイジュエリー・香水などが美しくプレゼンテーションされていて素敵でした。

“ジュエリーが女性の指に、柔らかなリボンのように結ばれる。これが私の望み。”

1932年にこの言葉を残して、リボンのジュエリーがつくられたと言います。富の象徴や、ダイヤモンドの大きさ、誇示や契約的な宝石の役割ではなく、本当に女性が楽しむためのジュエリーを提案し、それを望んだココ。今でもシャネルはジュエリーをつくるときにこの言葉を大切にしているといわれます。ココの女性たちへのやさしいメッセージ。ジュエリーをやっていてよかった・・。と共感しました。そしてリボンのリングがほしくなり、思わずCHANELのホームページで見てしまったのでした。おいそれとは買えないけど、いつか買える女性になりたいと思います。その時似合えるのかどうかわかりませんが・・。

週末の過ごし方

週末は・・

麻記子さんがART MATTERSのイベントで表参道、日比谷を一緒に回ってくださいました。10年前の丸の内の展示が大好きでずっと心の中で応援していたというコアラさんも麻記子さんにお会いいただけて、素敵な作品との出会いもあり、とても楽しい時間でした。

私もコアラさんも、「絵を買うって・・なんか・・たのしくない?」と怪しい味をしめてしまい、麻記子さんの絵を買ってその気持ちはしばし封印しようと思っております。

ちなみに麻記子さんはこの日コアラさん。と呼び、私のことを「ピンクの店長」と呼びましたが、ピンクの店長って、結構危険な名前だなと思いました。

そして休日はシャネル展。都内のみなさま是非お勧めです。
ちなみに帰りに、日比谷に行くつもりが、なんだか丸の内にたどり着いてしまいました。
ブランドの歴史を感じると、BIJOUXに行かなくてはと思うのですよ。何かを確かめたくて。きっと。

そして、野毛で安定の一杯。

こちらの金井商店は、ドラフトビールとオーガニックワイン。創作の料理がおいしくて、夜はぎっしり込み合う人気店。女性ひとりでの来店の方も多いです。

お魚とお酒でゆるゆると。どこの国に行ってもやっぱり夜っていいなと思ってしまいます。

ちなみに私も一人飲みは時々しますが、人気店すぎるとちょっと行きにくいなと感じます。近所の増税が。と焦っていたバーぐらいがちょうどよいなとおもいつつ。

パリ出張からの帰国後、増税・天災などの不安や戸惑いをくぐりぬけ・アートに癒されて、そして徐々に日常へ。自分の時間を取り戻しながら、11月に向かうのでした。

國吉 祐子(くによし ゆうこ)
H.P.FRANCE BIJOUXディレクター
2002年入社。丸の内店のオープニングスタッフ、店長を経て現在全国8店舗あるH.P.FRANCE BIJOUXのオープンに携わりH.P.FRANCE BIJOUXの企画、商品お店作りに従事する。

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