FEATURE

CORINNE HAMAK
パートナーへの愛と信頼のカタチ

ロンドンのジュエリーブランド、CORINNE HAMAK(コリーヌ・ハマック)。自然の美しさや風景からインスピレーションを受け、ジュエリーの中でも特にリングの制作活動に力を注ぐクリエイター。結婚の根源的なテーマであるパートナーシップをコンセプトに、ふたりの日常にやさしく溶け込む着け心地の良さと、美しくゆるやかなオーガニックシェイプが特徴。指に吸い付くようにフィットするリングとの出会いはまるで一期一会。大切なパートナーとの出会いのように試着したときの着け心地が忘れられないと、選んでくださる方も多くいらっしゃいます。

一つひとつのリングに落とし込まれた”パートナーシップ”の魅力。インタビューを通じて、コリーヌ自身の思想や生きる哲学からその魅力を探ります。

 

――パートナーとの絆や関係性を表現したコレクションがたくさんありますが、ブランドのアイデンティティにもなっているそのコンセプトはどんな風に生まれるのでしょう。

 

それぞれのリングには名前が付けられていますが、その名前そのものもデザインの一部となっています。名前を考えることは、私にとって大好きなデザイン作業のひとつでもあります。時が流れても、その名前から私のインスピレーションのフィーリングを感じとる事ができます。

例えば、“half and other half”。

この二つのリングは、二つにカットしたひとつのリングから作られています。ふたりの人間の間のパートナーシップを象徴するリングを作りたかった。ふたりの人間がひと組のカップルになるというアイデアは、結婚などの結合に由来しながらも、同時に個々はそれぞれ別の存在でもあるというお互いの尊さも表しています。

half and other half という名前は、ハズバンドとワイフを意味する英語の表現に由来し、英国では自分の夫、あるいは妻のことを“my other half”と呼びます。

この名前は、リングが出来上がった後に浮かんだのですが、私のデザインコンセプトを実によく表現してくれています。

――コリーヌ・ハマックのリングは緩やかな曲線を帯びたオーガニックなフォルムが魅力で、wedding Ⅰはお披露目以来たくさんのカップルから支持を頂いています。普遍のデザインはどのように生まれたのでしょうか。

 

私のデザインは、いつもどこかしらオーガニックシェイプ。最初にアイデアが閃いた時にする事は、まずクレイ(粘土)をこねるか、あるいはワックスを削るか。そうする事によって、私がクリエイトしようとしているシェイプがカタチ作られていきます。

伝統にちょっとしたひねりを加えたかった。だから、伝統的な基本形のウェディングリングに、モダンでオーガニックな、流れるようなシェイプを加えてみました。そんなアイデアから誕生したのが、私の初めての結婚指輪、wedding I

そのリングのアイデアをもとに、更に色々なアイデアで遊び、厚みや見え方に変化を付けていく。やがて、unionⅠなどが誕生しました。

そして、いつしかダイヤモンドを取り入れるように。ダイヤモンドもまた、言わずもがなウェディングリングやエンゲージメントリングには伝統的な石。

私らしい近代的でオーガニックなルックスと、伝統的なダイヤモンドセッティングを組み合わせたり、あるいは完璧にモダンなルックスにセッティングしたりもする。例えば、ブラウンとホワイトのダイヤモンドがセッティングされたunion Iのように。

このコンセプト、スピリットはずっと今も変わりません。最新のデザインでは、伝統的な石のセッティング方法であるパヴェセッティングや キャッスルセッティングが、私の近代的シェイプと融合しています。

 

>>リングを見る

――コリーヌ・ハマックのブライダルリングは全てオーダーをいただいてから、一つひとつハンドメイドで作られますね。

 

ウェディングリングのオーダーを請けた時、お客様が選ばれたデザインと彫られるであろうメッセージを見て、どんなカップルかしらと想像し、フィーリングを感じます。それがとてもスペシャルであったり、とても美しいメッセージであったり。また、彫られるであろうメッセージの中の日付を見て、おふたりのウェディングデーを知ります。ウェディングデーの前に無事にリングが届きますようにと願いと思いを込め、制作しています。

――パートナーシップが色濃くコンセプトやデザインへ反映されていますが、コリーヌ自身の結婚観はどのようなものでしょうか?

 

スティーヴに出会った時、私たちは互いに友情の強い絆を感じました。それは最初に互いを引きつけあった魅力(関心)というものを越えて、月日が経つごとにより強くなっています。パートナーとして、多くの事柄や共通の興味を共有すること、そしてユーモアと楽しさを日常の生活の雰囲気の中に取り入れることが、私たちにとってとても重要なことだと思っています。

 

――おふたりにとっての“人生を共に歩む”というのはどんなものでしょうか?

 

私がスティーヴに会ったのは33歳の時で、人生において比較的遅い時期だといえます。

その歳になると、自分がパートナーに対して求めるものが何かも分かっていましたし、しっかりと人を理解し、判断することも出来る年齢でした。フェスティバルで出会ったのですが、その後2回、何時間も電話で話して、1週間後に最初のデートをしました、そしてそれ以来、ずっと一緒にいます。

私たちは一緒に過ごすのが好きで、お互いの仕事の話にも興味があるので、いつもアドバイスをしあったり、どのように物事を進めるかアイデアを出したり、クリエイティブなフィードバックを得たりして、お互いに協力しあっています。

そして、共に子どもを持つということは、喜びであると同時に、挑戦の連続で、いかにしてこの世にすばらしい人間を送り出していくか、という創造力を持たせてくれるものです。

パートナーシップを持つことで、私は生涯の親友を得たといえます。私の喜びや悲しみの瞬間を共有してくれる人。そしてまた私も、誰かのそれとなるのです。一緒に子供を育てていくことは、人間的に、精神面においても、あらゆる面で私たちを成長させ、豊かにしてくれます。

――家族との時間をとても大切にされているなかで、家族にまつわるジュエリーエピソードを教えてください。

 

スティーヴと私は結婚はしていないので、私たちが一緒にいること、そして息子Etoの誕生を祝いたいとBirth Ringを選びました。
それぞれの小指にカラー違いで着けています。エメラルドはEtoの誕生石の一つなので、私のリングは18Kイエローゴールドにエメラルドをセッティング。スティーヴはシルバーでリングの内側にエメラルドをセッティングしています。どちらのBirth RingもEtoの名前と誕生日がリングの内側に刻印してあります。
娘のIndigoが産まれたのは、男性用にも適したparallel ringをちょうど作っている時でした。私のparallel ringは 18Kホワイトゴールドにダイヤモンドをセッティングしています。ダイヤモンドはIndigoの誕生石となるものです。スティーヴは同じアイディアで、シルバーで内側にダイヤモンドを。そしてIndigoの名前と誕生日もそれぞれに刻印しています。
(でも彼は一度リングを失くしてしまったので、新しいのを作らなくてはなりませんでした。そのため、今は刻印もダイアモンドも入っていない状態なので、それをこれからやらなくてはいけないんですけどね・・・)

――これから結婚するカップルへ、ぜひメッセージをお願いします。

 

美しく、または大変な、どんなささいな瞬間も、互いにそのありがたさを忘れずにいる事。

いつもそばにいて支えあうこと。お互いのベストフレンドになること。いつもユーモアを持って、一緒に笑い合える時間を大切にすること、そうすれば大変な時期が訪れたとしても、きっと乗り越えられるでしょう。大事なイベントの日のように、日々の生活の中でもお互いを慈しみ、愛し合ってください。

 

 

 

>>CORINNE HAMAKブライダルリング一覧<<

H.P.FRANCE BIJOUX BRIDAL

「自分たちらしく、幸せに生きる」

 

愛と信頼の証を一つひとつのリングへとコンセプチュアルに映し出す、英国のジュエリーブランドCORINNE HAMAK(コリーヌ・ハマック)。

大切なパートナーや子供たちと紡ぐ幸せな時間から生まれる美しいリングたちは、結婚という結びつきだけでなく、お互いの尊さを象徴します。
結婚という一つのシーンからつながる二人の未来が、自分たちらしく、喜びをともに、幸せに溢れたものでありますように。

【事前のご来店予約】

ご来店は事前にアポイントをいただきますとご提案がスムーズです。また、各店によりご覧いただける指輪が一部異なります。
ブライダルのフラッグシップショップである、表参道店店・大阪店では、バリエーション豊富な中からお選び頂くことができます。ご希望のリングデザインとともに、ご来店予約をお気軽にお申し込みください。

尚、ご来店が難しいお客様へはオンライン接客をお勧めしております。各店のLINEへお気軽にお問い合わせください。

 

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